より強固なグローバル製品供給基盤の構築目指して
参天製薬は26日、滋賀プロダクトサプライセンター(滋賀 PSC)敷地内で建設していた第 3 棟の竣工式を開催したと発表した。
第3棟の新設は、同社のグローバル市場における今後の事業成長と製品の多様化を見据え、中期経営計画(MTP2025)の戦略実行の取り組みとして、さらなる自動化による 30%以上の生産性向上を目指したもの。
参天製薬は、日本国内においては能登工場(石川県)と現有の滋賀 PSC において医療用点眼薬を製造している。第3棟は、製品安定供給に向けた生産能力確保を目的としており、同棟の稼働により滋賀PSCの医療用点眼薬の生産能力は初期稼働時で約2倍の年間1.7億本(5mL換算)となり、グローバル市場における需要増に対応していく。
また、低炭素エネルギーへの移行、水資源の有効活用、バイオマスプラスチック容器への転換など、省資源や環境負荷低減を通じた地球環境保全にも取り組む。
世界的な人口増加や高齢化に加え、生活習慣病による目の疾患はますます増えることが予想されており、それにともなう世界的な医療用点眼薬需要の増加が見込まれる。加えて、参天製薬は、さまざまな予期せぬ状況下においても、安定的な製品を患者に提供し続けることが、目の領域に特化した企業として当社が果たすべき使命だとの考えを示している。
滋賀 PSC 第 3 棟の概要は、次の通り。
◆所在地:滋賀県犬上郡多賀町大字四手字諏訪 348-3
◆延床面積:(第3棟)2万3974 ㎡
◆建屋:製剤第3棟(含む自動倉庫)、リサイクル棟
◆着工:2021 年 2 月
◆完成:2022 年 8 月
◆生産能力:生産ライン:最大6ライン、初期稼働時で年間約 1.7 億本(5mL 換算)
◆稼働:2023年度より順次稼働予定。