イミフィンジと化学療法併用療法 P3試験で進行胆道がんのOSをさらに改善 アストラゼネカ

 アストラゼネカは28日、のイミフィンジと化学療法との併用療法について、P3相 TOPAZ-1試験の最新結果において、進行胆道がん(BTC)の患者への治療として臨床的に意義のある持続的な全生存期間(OS)の改善を示したと発表した。
 BTC患者を対象としたこの治療セッティングにおいて、免疫治療薬の併用療法が OS の改善を示した初めてのP3試験となるTOPAZ-1試験の最新結果は、9月12日、パリで開催された2022年欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で発表された)。
 イミフィンジと化学療法(ゲムシタビン+シスプラチン)との併用療法は、さらに 6.5カ月の追跡後の最新結果において、さらなる臨床効果を示し、化学療法単独と比較して死亡リスクを24%減少さた(ハザード比 0.76:95%信頼区間:0.64-0.91)。
 最新の OS の中央値は、化学療法単独では11.3カ月であったのに対し、イミフィンジとの併用療法では12.9 カ月であった。2年経過した時点において、併用療法は化学療法単独と比較しておよそ2倍以上の患者が生存することが確認された(併用療法 23.6% vs 単独療法 11.5%)。
 これらの結果は、疾病状態、腫瘍部位または PD-L1 発現を問わず、事前に規定したすべてのサブグループで確認された。また、腫瘍サイズに変化のなかった患者(安定)と腫瘍が縮小または消失した患者(レスポンダー)ともに OS の改善が確認された。
 イミフィンジと化学療法との併用療法の安全性プロファイルについては、忍容性はこれまでと同様に良好であり、長期追跡による新たな安全性シグナルは確認されなかった。グレード3 または4の治療関連有害事象(AE)については、イミフィンジと化学療法との併用療法を受けた患者の 60.9%、化学療法単独を受けた患者さんでは 63.5%で認められた。
 イミフィンジと化学療法との併用療法におけるAE による中止率については、化学療法単独と比較しても上昇は認められなかった(単独療法 11.4% vs 併用療法 8.9%)。

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