塩野義製薬は19日、開発中の新型コロナワクチン「S-268019」について、小児(5歳~11歳)を対象とした国内P1/2/3相臨床試験(Part1)を開始したと発表した。
同臨床試験は、小児を対象にS-268019を初回免疫(1回目・2回目)で接種した際の安全性および忍容性の評価を目的に実施し、用量の検討を行うもの。
基礎疾患のある小児患者においては新型コロナ感染症が重症化するリスクが報告されており、ワクチン接種により重症化を防ぐことが期待される。
国内では、低年齢層に接種可能なワクチンの選択肢は限られおり、成人同様に接種における選択肢が必要とされている。
塩野義製薬は、S-268019の日本での承認申請に向けて、2022年2月より独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)との事前評価相談を開始しており、現在実施している複数の臨床試験の進捗ならびに結果に基づき、厚生労働省やPMDA等と協議を進めている。
なお、同件が2023年3月期の連結業績予想に与える影響については軽微である。