田辺三菱製薬は7日、日本イーライリリーと同社が開発中の2型糖尿病治療薬「チルゼパチド」について、国内における販売提携契約を締結したと発表した。
同剤は、日本イーライリリーが2型糖尿病治療のために開発している新しいクラスの治療薬で、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)とグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)の両インクレチンの作用を単一分子に統合した新規の週1回投与GIP/GLP-1受容体作動薬(注射剤)である。
米国では、既に成人2型糖尿病治療における血糖コントロール改善のための食事および運動療法の補助療法として本年5月13日にFDAより承認を取得している。
同契約に基づき、日本イーライリリーが同剤の製造販売承認を取得後、田辺三菱製薬が流通・販売を行う。情報提供活動については、日本イーライリリーと田辺三菱製薬が共同で展開する。
日本イーライリリーは、糖尿病とともに生きる人々の様々なニーズに応える幅広い製品ラインナップと独自のサービスを提供し続けている。
一方、田辺三菱製薬は、複数の糖尿病治療薬を自社創製し、病と向き合うすべての人に希望ある選択肢を届けるべく糖尿病領域において情報提供活動を行っている。
今後、両社の協働により、幅広い医療機関の皆様へ適正使用情報を提供し、同剤を必要とするより多くの患者に迅速に届けることを目的に今回の提携に至った。
日本イーライリリーと田辺三菱製薬は、2型糖尿病治療の新たな選択肢として期待されるチルゼパチドの販売提携を通じて緊密な協働関係を築き、糖尿病治療により一層貢献貢献していく。