MSDは29日、開発中の肺炎球菌結合型ワクチンV116について、ワクチン未接種の18〜49歳の成人(P1パート)および50歳以上の成人(P2パート)を対象とした同剤の安全性、忍容性および免疫原性を評価するP1/2試験(V116-001)で良好な結果を得たと発表した。
いずれの集団においても、V116は免疫原性の主要目的を達成し、忍容性は良好で、全般的な安全性プロファイルは全年齢層でPNEUMOVAX23(多価肺炎球菌ワクチン)と概ね同様であった。
この試験のP2相パートにおけるV116の免疫応答は、試験で定義した基準に基づき、PNEUMOVAX23に対して共通血清型については非劣性を示し、V116に含まれPNEUMOVAX23には含まれない血清型については優越性を示した。
免疫応答は、機能性抗体活性の指標である、ワクチン接種後30日目の血清型特異的オプソニン化貪食活性(OPA)の幾何平均抗体価(GMT)を測定した。
V116-001試験のデータは、当社の肺炎球菌ワクチンポートフォリオの他のデータと合わせ、6月19〜23日にトロントで開催されているInternational Symposium on Pneumococci and Pneumococcal Diseases(ISPPD-12)で発表された。V116-001試験のすべての結果は今後、学術誌で発表される予定。