阪大微生物病研究会と田辺三菱製薬は11日、共同で開発してきた5種混合ワクチン(BIKEN財団 治験コード:BK1310、田辺三菱製薬 治験コード:MT-2355)について、同日、BIKEN財団が厚労省に製造販売承認申請したと発表した。
効能は、百日せき、ジフテリア、破傷風、急性灰白髄炎(ポリオ)およびヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)による侵襲性感染症予防で、BIKEN財団が厚労省に申請したもの。
同剤は、既存の百日せき・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオ混合ワクチン(4種混合ワクチン)である「テトラビック皮下注シリンジ」に、Hibワクチンを加えた5種混合ワクチンである。5種混合ワクチンは、2014年に定められた「予防接種に関する基本的な計画」で開発優先度の高いワクチンの一つに選定されている。
現在、2歳までに必要な定期接種ワクチンの総接種回数は20回以上におよび、混合ワクチンの実用化により、接種回数を削減することは、乳幼児および保護者の負担軽減に繋がりる。
BIKEN財団と田辺三菱製薬は、今後もワクチンおよび治療用医薬品の製造と安定供給を通して、さまざまな感染症の予防ならびに世界の人々の健康に貢献していく。