日本歯科医師会は、日本歯科総合研究機構(機構長:堀憲郎氏)の恒石美登里・主任研究員を中心にNDB第3者提供データを用いた「歯数とアルツハイマー型認知症との関連」について、歯数が少ない者、欠損歯数が多い者ほどアルツハイマー型認知症のリスクが上昇する解析結果が出たと公表した。
同研究結果は、英語論文として発表され、雑誌「PLOS ONE April 30, 2021(オンラインジャーナル)」に掲載された。発表者は、恒石美登里氏(日本歯科総合研究機構)、山本龍生氏(神奈川歯科大学)、山口武之氏、小玉剛氏(日本歯科医師会)、佐藤保氏(同)。
同研究グループは、2017年4月に歯周炎または歯の欠損を理由に歯科受診した60歳以上の患者、それぞれ401万名、66万名を対象に、アルツハイマー型認知症病名の有無との関係を検討した。
その結果、性・年齢の影響を統計学的に除外しても、歯数が少ない者、欠損歯数が多い者ほどアルツハイマー型認知症のリスクが高いことが明らかとなったもの。