実務実習生、交流実習

 より良い実務実習を行うために、実務実習担当役員で独自の集合研修始め毎期の計画を立てています。新型コロナの影響を受け、全ての研修はリモート参加ができるようハイブリッドで開催をしています。
 従来から行っているオリジナルの集合研修は、①MRとCROの職業講話 ②行政の薬剤師の仕事と、急病診療での薬剤師の仕事 ③症例検討会では役員が講師となり、病院薬剤師と薬局薬剤師が検査値や処方箋から読み取ることや、高額医療費について、などをテーマにして行っています。
 また、まとめ発表会では、5分程度にまとめたパワポを基に薬局実習について自由なテーマで発表します。しっかりした内容でいつも驚くほどよくできています。ギャラリーには大学の先生、薬局指導薬剤師、病院薬剤師、担当役員、市の環境薬務課の方々などが参加されます。こちらもハイブリッドで行い、希望があればCDRの作成も行っています。
 今回新しく行っているのが、交流実習です。病院の指導薬剤師からの、「薬局によりかなり違いがあるので、期間中に他の薬局でも実習することを可能にしてはどうか」との提案によるものです。確かに薬局それぞれに特徴があり、特に、在宅医療、OTC、抗がん剤、精神科、勉強会の開催など、全く違う環境かと思われます。
 募集をしたところ、応募がありましたので、交流実習を実施しました。私の薬局は受け入れ枚数は少ないのですが、処方箋発行元の医療機関が非常に多く、かかりつけ薬局としての特徴があります。
 精神科や心療内科の処方箋が多く、処方された薬剤について、副作用や禁忌、適応症などの解説をしました。OTCの販売についても興味を持っていただき、多くの質問をうけました。一方で、今は抗がん剤の処方例が少ないので、実習生が来月、他の薬局に行かせていただく予定になっています。
 この取り組みはまだ始めたばかりですが、担当役員で新しいことを考え、次々に実行しています。フットワークを軽くして、実習内容をより良くしていくことが、指導薬剤師の役目であると思います。

薬剤師 宮奥善恵

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