塩野義製薬は18日、ドルテグラビル50mgとラミブジン300mgの2剤レジメン配合剤「Dovato」について、FDAが成人HIV-1感染患者を対象とした治療で追加適応承認したことを明らかにした。同社がグラクソスミスクライン、ファーザーとともに資本参加するヴィーブ社が6日に発表したもの。
今回追加適応承認された対象疾患は、抗レトロウイルス療法によりウイルス抑制が維持され、過去に治療失敗歴がなく、ドルテグラビルおよびラミブジンのいずれにも薬物耐性が認められていない成人HIV-1感染症。
Dovatoは、2019年4月に、治療歴のない成人HIV-1感染患者の治療についてFDAから承認された。今回承認された追加適応は、テノホビル・アラフェナミド・フマル酸塩(TAF)を含む3剤以上の治療レジメンでウイルス抑制が確認されている成人HIV-1感染患者を対象にしたTANGO試験での良好な結果を基に判断された。
同追加適応の承認により、Dovatoは米国においても欧州と同様に、治療歴のない成人患者だけでなく、既存の3剤以上のレジメンでウイルス抑制が維持されている成人患者の治療にも処方することが可能となった。
なお、同件が2021年3月期の業績に与える影響は軽微である。