がん領域の研究開発を推進する米国連結子会社を合併  大日本住友製薬

 大日本住友製薬は29日、米国連結子会社のボストン・バイオメディカル社とトレロ社との合併と存続会社の商号変更を決定したと発表した。
 合併は、いずれもがん領域の研究開発を行う両子会社の統合により、事業の効率化、経営資源の有効活用、プレゼンスの向上および外部パートナーとの連携をさらに強化し、企業価値の向上を図ることを目的としたもの。
 合併期日(効力発生日)は本年7月1日(予定)。合併の方法は、ボストン・バイオメディカル社を存続会社とする吸収合併方式で、存続会社は合併後に社名を「Sumitomo Dainippon Pharma Oncology, Inc.」に変更する見込み。
 合併後の主な概要は次の通り。
 ◆名称:Sumitomo Dainippon Pharma Oncology, Inc.
 ◆本店所在地:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ
 ◆CEO:Patricia S. Andrews氏
 ◆事業内容:がん領域の研究開発および販売
 ◆資本金:1 米ドル
 ◆決算期:3月31日
 ◆従業員数198 名(2020 年 7 月 1 日予定)
 ◆大株主および持株比率:Sumitomo Dainippon Pharma America, Inc.:100
 なお、合併は、大日本住友製薬の連結子会社間同士であるため、同社連結業績に与える影響は軽微である。また、同社グループは、がん領域を研究重点領域の一つと位置づけており、大日本住友製薬(がん創薬研究所、オンコロジー臨床開発部)、ボストン・バイオメディカル社、トレロ社が協働して研究開発を展開。現在、ナパブカシン(P3)、alvocidib(P2)、DSP-7888(P2)など、合計10 品目の臨床試験を進めている。

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