ステラーラ 潰瘍性大腸炎の適応追加承認取得   田辺三菱製薬

 田辺三菱製薬は25日、ヤンセンファーマが、同日、ヒト型抗ヒトIL-12/23p40モノクローナル抗体製剤「ステラーラ」について、既存治療で効果不十分な中等症から重症の潰瘍性大腸炎に対する適応追加承認を取得したと発表した。
 今回、効能追加が認められたのは、点滴静注製剤で「中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)」および、皮下注製剤で「中等症から重症の潰瘍性大腸炎の維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)」。
 田辺三菱製薬は、ヤンセンと日本におけるステラーラのコ・プロモーション契約を締結している。同契約に基づき、ヤンセンは日本におけるステラーラの製造販売元として田辺三菱製薬にステラーラを供給し、国内での流通は田辺三菱製薬が担う。また、医療従事者への情報提供活動については、田辺三菱製薬とヤンセンの両社が共同で実施する。
 ステラーラは、炎症性腸疾患に深くかかわるIL-12およびIL-23を阻害することで消化管の炎症を抑制する。なお、同剤の点滴静注製剤は「中等症から重症の活動期クローン病の導入療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)」、皮下注製剤は「既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬」および「中等症から重症の活動期クローン病の維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)」として国内承認されている。
 田辺三菱製薬は、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)の領域において、クローン病の適応では「レミケード」、「ステラーラ」、潰瘍性大腸炎の適応では「レミケード」、「シンポニー」、「ステラーラ」を展開することで、同領域における基盤を戦略的に強化し、患者のQOL向上と治療に貢献していく意向を示している。

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