大日本住友製薬は28日、ロイバント社との戦略的提携に伴う株式譲渡等の手続きを27日付けで完了したと発表した。
同社は、本戦略的提携の対価として、総額約30 億米ドル(約3300 億円)を ロイバント社に支払った。その内訳は、ロイバント社が本戦略的提携のために設立した新会社(Sumitovant Biopharma)の全株式等の取得:20億米ドル(約2,00 億円)、Roivant の株式11%の取得10億米ドル(約1100 億円)。対価の資金は、同社自己資金およびブリッジローンにより調達した。
ロイバント社は、新会社にロイバント社が保有する子会社5 社の株式(Myovant Sciences Ltd.、Urovant Sciences Ltd.、Enzyvant Therapeutics Ltd.、Altavant Sciences Ltd.およびSpirovant Sciences Ltd.)およびRoivant 社の一部のヘルスケアテクノロジーに関わる人材を移管。大日本住友製薬は、新会社の全株式を取得するとともに、ロイバント社の一部のヘルスケアテクノロジープラットフォームおよびロイバント社の株式11%を取得した。
なお、同戦略的提携における株式移管実行に先立ち、ロイバント社は、MyovantSciences Ltd.の議決権所有割合の50%超を取得し、新会社に移管している。また、ロイバント社の株式11%については、ロイバント社が実施する第三者割当増資を当社が引き受ける形で取得した。
大日本住友製薬による新会社の株式取得により、新会社および傘下の5 社がそれぞれ持つ子会社を含め、合計33社が当社の連結子会社となる。
同件による大日本住友製薬の業績への影響は、2020 年3 月末に株式譲渡等の手続きが完了するという前提のもと、2019 年度連結業績予想に織り込んでいる。
手続き完了が早まったことによる2019 年度連結業績に与える影響は現在精査中であり、判明次第報告する。