武田薬品は3日、週1回投与の2型糖尿病治療薬(DPP4阻害薬)「ザファテック錠25㎎」を発売したと発表した。
ザファテックは、2015年3月に、世界初の週一回投与の経口2型糖尿病治療剤として初回承認を取得したが、高度腎機能障害または透析中の末期腎不全患者への投与は禁忌であった。
だが、2型糖尿病患者では腎機能障害を合併する患者が多いため、個々の病態にあった糖尿病治療に貢献すべく、今回、25㎎の新たな剤形が追加発売された。
同剤は、高度腎機能障害または末期腎不全を合併する日本人の2型糖尿病患者107名を対象に、ザファテック 25mg を週一回投与した時の有効性および安全性を検証した国内P3試験、及び日本人健康成人男性 24例を対象に、同剤25mg 2錠および50mg 1錠の生物学的同等性を検証した国内P1試験をもとに昨年10月厚労省に承認申請。本年8月21日に製造販売承認を取得した。
加えて、高度腎機能障害患者または透析中の末期腎不全患者への投与禁忌についても、本年9月6日に厚労省より使用上の注意の改訂指示通知が発出され、添付文書より当該禁忌の記載が削除された。