卵巣がん治療薬「ニラパリブ」国内承認申請   武田薬品

 武田薬品は29日、ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害薬ニラパリブトシル酸塩水和物MK-4827(ニラパリブ)について、卵巣がんの効能効果で厚労省に製造販売承認を申請したと発表した。
 今回の申請は、海外P3試験であるNOVA試験、海外P2試験であるQUADRA試験、ならびに日本人卵巣がん患者に対し安全性を検討した国内P2試験のNiraparib-2001試験、日本人卵巣がん患者に対し有効性および安全性を検討した国内P2相試験のNiraparib-2002試験の結果に基づくもの。
 同社のOncology Therapeutic Area Unit HeadのPhil Rowlands氏は、「卵巣がんの長期予後は依然として不良であり、患者さんおよび医療関係者の皆さんより新たな治療オプションが待ち望まれている」と明言。
 その上で、「我々は、ニラパリブが卵巣がんで苦しむ日本の患者さんの新しい治療オプションとなることを確信しています」と抱負を語る。
 同社は、2017年7月に日本における独占的開発・販売権に関するライセンス契約をグラクソ・スミスクライン(GSK)と締結している。

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