参天製薬と田辺三菱製薬は27日、抗アレルギー点眼剤「アレジオンLX点眼液0.1%」(一般名:エピナスチン塩酸塩)を参天製薬が日本で発売したと発表した。
参天製薬と田辺三菱製薬は、本年9月20日に締結した共同販売促進契約に基づき、「アレジオンLX点眼液」と「アレジオン点眼液」の製造・販売は参天製薬で、医療機関への情報提供活動は両社共同で実施する。
医療機関への情報提供活動については、参天製薬は眼科の医療機関を、田辺三菱製薬は眼科以外の医療機関を担当する。
アレジオンLX点眼液は、参天製薬が日本ベーリンガーインゲルハイムから導入し、アレルギー性結膜炎の治療を目的として日本で開発した点眼剤で、日本では2013年から販売されているアレジオン点眼液の高用量製剤である。
アレジオンLX点眼液の有効成分であるエピナスチン塩酸塩は、ヒスタミンH1受容体拮抗作用および肥満細胞からの化学伝達物質の遊離抑制作用を有する。アレジオンLX点眼液は、薬剤の眼組織への移行量を高めて持続性を向上し、アレルギー性結膜炎の主症状の眼そう痒感および結膜充血を、1日2回点眼で抑制する。薬価は、1 mL 712.60円。
眼科のスペシャリティ・カンパニーである参天製薬は、幅広い診療科へのアクセスを有する田辺三菱製薬と共同で情報提供活動を行うことで、さらなる患者のQOLの向上に寄与する。 また、アレルギー性疾患治療剤「ルパフィン」を販売する田辺三菱製薬は、内服剤に点眼剤が加わって、幅広く患者ニーズに応えることができると考えている。
なお、同剤の発売による、参天製薬と田辺三菱製薬の当期業績予想の修正は、予定していない。