サレプタ社とのDMD治療薬巡る特許訴訟 米地裁が日本新薬特許無効判決 

 日本新薬は23日、サレプタ社との間でデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)治療薬の特許を巡る米国での訴訟について、デラウェア州連邦地方裁判所 (デラウェア州ウィルミントン)がサレプタ社が西オーストラリア大学(UWA)から取得した特許を有効とし、日本新薬の特許を無効とする陪審評決を下したと発表した。
 これに伴い、日本新薬によるデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬「ビルテプソ」の販売行為に基づき、サレプタ社の損害額は1億1520万ドル(約180億円)に上るとの陪審評決も下された。
 日本新薬は2021年7月14日、サレプタ社に対し、同社の知的財産を防御する目的でデラウェア州連邦地方裁判所に訴訟を提起。その後、サレプタ社は知的財産権の侵害を理由に反訴を提起していた。
 日本新薬は、今回の陪審評決に対して、「陪審審理後の申し立てや控訴を含むあらゆる選択肢を検討していく」としている。なお、今回の評決結果は、ビルテプソの販売および当社が進めている他のエクソンスキッピング薬の開発に影響を及ぼすものではない。


 

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