塩野義製薬は20日、同社100%出資のグループ会社「シオノギビジネスパートナー」の株式の80%をアクセンチュア社に譲渡し、合弁会社化すると発表した。譲渡時期は本年7月3日を予定している。
塩野義製薬グループは、2022年7月の組織改編において、間接業務の効率化を目的にシオノギビジネスパートナーを存続会社として傘下の4社を統合し、人事、総務、経理財務をはじめとするオペレーション業務の効率化を図ってきた。
その後も、業務改革をさらに加速しつつ、従事する従業員の専門性を高める方策を検討してきた結果、同社が所有するシオノギビジネスパートナー株式の80%をアクセンチュア社に譲渡し、合弁会社化することを決定した。
また、同合弁会社化に先立ち、医薬品医療機器法等に定められた同社グループの安全管理業務、製造販売後調査業務の一部を担うシオノギファーマコビジランスセンターは、アクセンチュア社が手掛ける安全管理業務に関するビジネス プロセス マネージド サービスとのシナジーを目的とし、本年7月1日付でシオノギビジネスパートナーに吸収合併して合弁会社化の対象とする。
塩野義製薬では、今回の合弁会社化を通じ、アクセンチュア社が強みを有する間接業務の標準化やIT投資により、徹底した効率化を図る。さらに、アクセンチュア社が持つノウハウを活かし、シオノギビジネスパートナーおよびシオノギファーマコビジランスセンター両社従業員の専門性を引き上げる機会を創出し、市場競争力のある同合弁会社のサービスの提供と同社グループの一層の事業発展を目指す。
塩野義製薬とアクセンチュア社は、引き続き7月の合弁会社化に向けシオノギビジネスパートナーおよびシオノギファーマコビジランスセンターと共に詳細の検討・協議を進めていく。